SONY ロータリーコマンダー RM-X4S を ケンウッドカーナビゲーション MDV-Z704Wに接続し、全てのキーをステアリングリモコンの学習機能を使って、操作できるようにするための覚書

今回、中古の車を購入した際に、取り付けられているナビゲーションが、ケンウッド製のものでした。以前のオーディオはソニーのMP-3プレーヤーを使っており、純正のロータリーコマンダーRM-X4Sが不通に使えていました。
コのリモコンの操作系がとても良くできており気に入っていましたので、今回装着している、ケンウッド製ナビに接続できないかと、ネットで情報を探していると、できるようなことが書いてあるページが見つかりましたので、それを
参考に、同じように接続してみました。しかし、私のナビ(MDV-Z704W)では、ボリュームを操作した場合、アップにしてもダウンにしても、実際の音量は上がるのみの動作になってしまいました。中には、登録した動作通りに動く
スイッチもありました。そこで、腰を据えて、リモコン装着時の各端子の電圧と、動作について検証してみました。
そして、その結果、上手く動かない原因が判明しました。オリジナルのリモコンに内蔵されている抵抗値では、ケンウッドのナビは、全てのキーを操作することが不可能でした。色々試してみると、ケンウッドのナビは、端子電圧が
0〜2.7Vの範囲内で、更に各スイッチを押したときの電位差が、約0.4V以上ないと、区別して認識できないことがわかりました。
 上記を踏まえ、適正な定数を計算してみました。その結果、端子を一つだけ利用して、全てのキーを認識させることは無理と分かり、下記資料のように、2端子を利用することにより、全てのキーを認識させることに成功しました。
ケンウッドのナビは、KEY@及びKEYAの電圧を各々検出しており、それぞれの端子に必要な電圧が出るような定数を選んであげれば、全てのキーを操作できるようになります。
改造には、チップ部品の半田付けテクニックが必要なのと、パターンを上手くカットする技術も必要ですので、誰でも簡単にできるものではありませんので、自信のない方はやめておいた方が良いかもしれません。

以下 実際に改造する場合は、全て自己責任でお願いします。改造による故障や動作不良に関してこちらでは、一切責任はとれませんので、了解のうえ改造に挑戦してください。

改造の際の注意事項ですが、部品を無くさないことと、基板に導電ゴムでスイッチが入るようになっているので、その部分にヤニ等が付着しないように注意して半田付けすることです。






改造に使用したチップ抵抗



実際に改造した基板








使用部品について

各抵抗は、2012(0805)サイズのチップ抵抗がランドにぴったりです。

Amazonでセットで売られているものを入手すると良いでしょう。

私は、ここで買いました。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07B64D838/ref=oh_aui_detailpage_o02_s00?ie=UTF8&psc=1


mclglcm 0805 SMD 1/8w チップ抵抗 1% 10Ω~1MΩ 20種類各20個 400個入り 0.125w 抵抗セット


下記のショップでも購入可能です。こちらは、ばら売りですので必要な定数だけ購入すればOKです。ジャンパーに使う線材も入手可能です。

https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/search.php?st=0&cid=3329 ← チップ抵抗

https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=6A6A-ESF6 ← 線材

他に、当然のことながら、半田と半田ゴテも必要です。チップ部品の半田付けには、ピンセットもあると便利でしょう。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B000W9KTDC/ref=oh_aui_detailpage_o00_s00?ie=UTF8&psc=1 ← ピンセット

半田ゴテは、チップ部品を半田付けするので、先端の細いものが必要です。ホームセンターなどで手に入るでしょう。後の為にも、交換用のこて先が用意されているものを購入すると良いでしょう。

最後にお約束ですが、ここで紹介している改造は、全て自己責任で行ってください。不具合が起きた場合の責任は一切とれませんので。


2018年12月現在、ネットで色々検索してみましたが、このような改造をされている方はいなかったので
公開することにしました。少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

                                                       By さむ太郎

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